「疫学データから新型コロナは感染しても発症しない人が相当の割合でいることが初期の段階からわかっていました。病原性が低く、発症期の他の人にうつす以上、把握は不可能で、大多数の人が感染しなければ収束しないことも明らかでした。にもかかわらず、コロナは恐ろしいという空気が醸成され、ロックダウンだ、ゼロコロナだなどという騒ぎになってしまった。ただし、欧米では基礎疾患のある人が多く亡くなっていたことが伝えられていましたので、これらの人を守る手だては必要でした。なので、私は『ウィズコロナで行くべきで、病原性は数年で落ちますよ、健康な若い人はそれほど感染を怖がる必要はありませんよ』と申し上げてきたのです」
■ウイルス学が生かされなかった
日本で無意味な感染対策がまかり通った原因は多くの人たちがウイルスと細菌の区別がつかず、専門家がその間違いをたださなかったからだ、と宮沢氏は言う。