姿勢が“くの字”の「腰曲がり」は治せる、予防できる 年をとっても遅くはない

「腰曲がり」にならないためには予防が大切

 手術によって姿勢が正されると、胃食道逆流症を発症していた人でも手術後には症状が落ち着くという。高齢だからとあきらめずに、悩んでいる人は検討してみる価値はある。

■猫背の人は要注意

 まだ、腰曲がりになっていない人は予防が大切だ。

「まずは日頃から猫背のような背中を丸めた前かがみの姿勢を取らないようにしましょう。また、背筋が衰えないように若いうちから定期的に腰を後方に伸ばすよう心がけてください。60代になったら骨密度を測って骨粗しょう症になっていないか確認し、すでに発症していれば早めに治療を開始することが重要です」

 日常的に猫背などの前かがみの姿勢をとる習慣があると、背筋の緊張状態が続き血行障害を起こす。すると酸素が筋肉へ十分に行き渡らず、背筋は硬くなって姿勢が悪くなり筋肉が萎縮してしまう。日頃から猫背になっていないか意識し、姿勢を正したい。

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