・安静ではアセチルCoAの供給が増加
・運動後はクレアチンリン酸が有意に増加。TCA回路も活性
アセチルCoAの供給が増加すると、TCA回路(別名クエン酸回路)が活性化する。この回路は疲労回復にも関係する。また、クレアチンリン酸は「ATP-CP系」(囲み参照)を活性化する。
2つの研究が示すのは、ケトン体を摂取すると、速やかに短時間最大運動系、筋力系のパフォーマンスが上がる可能性があるということ。
「動物実験では皮下注射でしたが、経口でも同じ効果が得られると考えています。現状では、ケトン体単体のパウダーで飲みやすいタイプがないため、ヒトを対象にした研究は行えていません」
ケトン体が豊富に含まれる食材は、ほぼない。しかし、ケトン体を増やす食事法はある。