梅雨に悪化…不快で眠れない「むずむず脚症候群」を改善したい

写真はイメージ

 夜、脚に違和感や不快感を感じて寝付けない──。そんな人は「むずむず脚症候群」かもしれない。日本人の30人に1人が発症するとされ、日中よりも夜間に脚の不快感が強まるのが特徴だ。湿度や気温が高くなると症状が悪化するので、これからの時期に備えて知っておきたい。「にわファミリークリニック」院長の丹羽潔氏に詳しく聞いた。

「むずむず脚症候群(RLS)」とは、医学的には「レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)」と呼ばれ、脚に不快感があって思わず脚を動かしたくなる病気だ。「むずむずする」「チクチク痛む」「だるい」「電気が流れている」など、不快感の表現は人によって異なる。活動的な日中に比べて安静にしている時間が長い夕方から夜間に強くなる特徴がある。その結果、なかなか寝付けない、寝ている途中で目が覚めるといった睡眠障害を引き起こす。

「RLS患者さんの80~85%は、睡眠中に脚が勝手にピクピク動く『周期性四肢運動障害』を合併します。パートナーや家族から寝相が悪いと指摘されたらRLSの可能性が高いと考えられます」

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