ニューヨークからお届けします。

若者の3割がメンタル不調…NY市の公立校では幼稚園から高校までマインドフルネスが必修に

リラックスへの即効性がある(C)iStock

 秋の新学期に向け、こうしたマインドフルな呼吸法の専門家育成プログラムが、すでに市内全域で始まっていることも発表されました。

 アメリカCDCによれば、5歳から17歳の子供たちの15%が、何らかのメンタルヘルスの問題で治療を受けています。この数字は年齢が上がると共に上昇し、国立精神衛生研究所によれば、18歳から25歳の若者は3割がメンタルの症状を経験。コロナ禍を経て悪化する子供や若者のメンタルの現状に懸念が高まっています。

 マインドフルネスが必修科目になることで、こうした状況が少しでも緩和されることを、ニューヨーカーは願っています。

2 / 2 ページ

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

関連記事