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健康に気を使うだけでポイントが貯まる 新クレジットカードが米国で話題

健康になってポイントも貯まる(C)iStock

 セルフケアに気を遣う人が増え、健康産業が急速に拡大する中、身体と心の健康を重視する、ウェルネスに特化した初のクレジットカード「ネス」が脚光を浴びています。

 従来のクレジットカードといえば、旅行特典に重点を置くものがほとんどでした。ところがコロナのロックダウンで移動が難しくなったため、「旅行の代わりにセルフケアやウェルネスを加速させるカードを作ってはどうか?」を思いついたのが、スタートアップ起業家デレク・フランズライヒさんです。

 最初のネスカードは、年会費349ドル(約5万円)のベータ版として今年3月にスタート。カード会員は、「健康的」として選ばれた加盟店での利用でポイント5倍、ワークアウトや睡眠、マインドフルネスなどの健康的な活動で最大2万ポイントが付与され、それをヘルシーな商品やサービス購入に利用できます。ブランドパートナーには、フィットネス大手の「エクイノックス」、スポーツシューズの「オンランニング」、オーガニックスーパーの「ホールフーズ」、サラダに特化したファストカジュアルレストラン「スイートグリーン」など、3万件が加入しています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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