結婚後、妻の実家に泊まった時も深酒をして、翌朝、隣の部屋で寝ていた方から「ひどいイビキだった」と……。イビキは自分では分かりませんから、ずっと「すみません」と恐縮して過ごしてきました。
私のイビキは、特に飲酒した時は無呼吸もあるらしく、ひどかったようです。また、口を開けて寝ることも多く、特に冬は口が乾いて、喉を傷め、風邪をひくと声が出なくなることは毎年のようにありました。
■症状がひどい人は受診したほうがいい
10年ほど前、自宅近くに睡眠クリニックができたので診察に行ってみました。一晩入院して、睡眠中の呼吸状態や脳波などをチェックしたところ、睡眠中の酸素濃度が低くなることが分かり、私のような患者は「睡眠時無呼吸症候群」と呼ばれるようです。
その後、「CPAP(シーパップ、持続陽圧呼吸療法)」をつけて寝るようになりました。エアチューブを接続した鼻マスクを装着し、機械で圧力をかけた空気を鼻から送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止するのです。機械にSDカードが付属していて、空気圧の調整や睡眠の記録が行われます。1カ月に1回、睡眠クリニックの診察時にこのSDカードを持参し、睡眠や無呼吸の状態をチェックします。
がんと向き合い生きていく