暑い暑い日が続いています。そんな夏の日の思い出話です。
高校3年生の夏休み、私は毎日、自転車で学校に通いました。到着する頃は汗びっしょりです。
学校では、窓を開けて風通しのよい廊下に机が1列に並べてあります。そこに座って、数時間、勉強をしました。家にクーラーなどない時代で、自宅でひとりの勉強では、だらだらしてしまうからです。また、周りに同じく受験生がいると、励みになって、我慢して勉強ができました。
それ以上に、やる気を出させてくれたのが、英語担当の松木清先生です。先生は氷水の入ったやかんを持って巡回し、コップに水を入れて「飲め!」と言って、渡してくれるのです。冷たい氷水と、先生がそばにくることでシャキッとします。そして「分からないことがあったら聞け」と言ってくれました。
暑い夏になると、この時の先生が思い出されるのです。
がんと向き合い生きていく