ESBL産生菌は大多数のセフェム系薬に耐性となります。セフェムで治療しても改善傾向が認められない場合は、ESBL産生菌を疑う必要があります。
治療は、軽症の場合ではセファマイシン系薬などを考慮してもよいのですが、多くの場合はカルバペネム系薬を使用します。また、ESBL産生菌の多くにニューキノロン耐性が報告されており、ニューキノロン薬の使用も感受性を確認し、慎重に行うことが望まれます。尿路感染に対し安易にニューキノロン薬が使用されていることも耐性の原因なのかもしれません。
感染症別 正しいクスリの使い方