患者に聞け

高血圧症の克服(4)通片道1時間の勤ストレスから解放…1万歩の農道散歩と野菜生活

夕食は季節の野菜をサラダにしてタップリと

 その後はほぼ毎日、この時間を利用し、自宅周辺の農道をコースにして散歩を開始した。息を深く吸い、長く息を吐くという有酸素運動も兼ねた散歩である。スマホのアプリ「歩数計」を励みに、日々、3000歩から1万歩へと次第に距離を延ばした。距離にして4.5キロにあたる。

「快晴の日は、夕方も散歩。加えてもう一点、体質改善の転機になったのは、散歩途中にある農家の野菜直売所を訪ねたことです」(早川さん)

 季節のトマト、タマネギ、キュウリ、大根、ニンジン、ナスなど、新鮮な野菜を買い求めてから帰宅した。夕食では米、ソバ、パン類といった炭水化物類を極力抑え、代わりに毎晩、手作りの生野菜サラダを適当に作り、ウサギのように食べ始めたのである。昨年の秋ごろから真摯に継続していた散歩運動に加えて、豊富な生野菜の摂取が功を成したのか。今年5月ごろから早川さんの血圧が大きな変化を見せることになる。 (つづく)

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