それに先駆けて設置されたのが、市内に200箇所あるスマート・コンポストです。
「スマート・コンポスト」を使うには、まず無料のアプリをダウンロード。最寄りのコンポスト・ボックスに行き、やはりアプリで解錠して捨てるだけ。箱の上部にはソーラーパネルが搭載され、必要な電力を賄っています。私も最近使い始めましたが、ゲーム感覚でとても簡単。これなら続けられそうです。
捨てられたゴミは夜の間に市の清掃局員が収集していますが、では一体どこでどう処理されるのでしょうか。
多くの市民から出る大量の生ごみを、コンポストする土地が果たしてあるのか? と不思議に思って調べたところ、ブルックリンの再開発地域に処理場があることがわかりました。ここでは「エッグ」と呼ばれる銀色の巨大な金属タンク内で、生ごみはコンポストとメタンガスに分解され、それぞれ再利用されるそうです。
ちょっと待って。再び温室効果ガス排出の原因になるメタンをなぜわざわざ作るの? という疑問に対し、ただゴミ処理場で腐っていくよりはずっと建設的、というのが市当局のコメントでした。気候変動と戦うには、こういう割り切った考えも必要かもしれません。
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