東洋医学を正しく知って不調改善

東洋医学における「冷え性」とは? 未病と捉え重視されている

(C)日刊ゲンダイ

「女性鍼灸師フォーラム」という団体が行った冷え症に関する興味深い実験をご紹介したいと思います。

 それは一般的な「冷え症」を自覚する女性の被験者グループに対し、お灸をする群とレッグウオーマーをつける群に分けて4週間後比較したところ、お灸群の方に優れた効果が認められたというものです。

 着目すべきは、この実験が足の冷えだけでなく、冷えに伴ったその他の不調の変化も指標にしている点。それによると、肩こり、足のむくみ、ぐっすり眠れないという他の症状も改善されたという結果となっています。お灸で気の巡りが良くなって、冷えを含む不定愁訴が改善されたことを示します。

 東洋医学は全身を整えることを得意としています。冷えで悩んでいる方は、漢方薬局や鍼灸院などで相談してみてはいかがでしょうか。

2 / 2 ページ

中村幹佑

中村幹佑

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師。

関連記事