というのも、心房細動は前述の通り突然死のリスクが高いから。心房細動は心房のけいれんで血液がよどみ、血栓ができやすくなる。それが血流に乗って脳に飛び、血管に詰まると脳梗塞が起こる。
「心房細動から起こる脳梗塞は『心原性脳塞栓症』といって、命に関わる大きな脳梗塞になることが多い。一命を取り留めても、麻痺や寝たきりなど重い後遺症が残る可能性が高い」
治療が遅れると、手術後の再発リスクが高くなることもある。
■自分で脈を測って早期発見
心房細動の治療は第1選択が薬物治療、十分な効果を得られない場合、カテーテルアブレーションが検討される。
カテーテルアブレーションは、足の付け根からカテーテル(細い管)を心臓まで入れ、異常な電気信号を出している部位を焼灼する、比較的、体への負担が軽い手術だが、再発リスクが3~4割。