突然死の原因になる心房細動は「症状なし」の人が4割いる

不整脈は気まぐれでいつ起こるか分からない

「心房細動になってから長いほど、術後の再発リスクが高い。発症1年未満の手術が、その後の経緯が格段に良い」

 心房細動が無症状、あるいは症状が軽くても、脳梗塞をはじめとする病気のリスクは症状がある場合と変わらない。「自分は大丈夫」とむやみに思わないことだ。

 無症状が4割という状況の中、どうやって早期発見をするのか?

「一番手軽なのは検脈です。特に、軽い息切れや動悸の症状を感じたら、検脈で脈を確認してください」

「トン・トン・トン……」と規則正しく打っていれば問題なし。「トン……トトン・トン・トッ……トン・トン・トトン」などのように不規則なら病院へ。

 心電計付き上腕式血圧計や心電図を測定できる機能がついたスマートウオッチを利用するのも手だ。

 ただし、「機械が壊れている」「しばらく様子を見よう」などと思って放置していれば意味がない。検脈の場合と同様、病院で検査を。

 繰り返しになるが、健康診断で異常なしでも、その時に心房細動が起こっていなかっただけかもしれない。決して「心房細動ではない」わけではないのだ。

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