糖尿病の高齢者は「肉」を食べても大丈夫? 赤身肉はリスクというけれど…

赤身肉は糖尿病の発症リスクをあげるとの情報もあるが…

「実は赤身の肉の過剰摂取と2型糖尿病の発症リスクについては2013年にも報告されています。欧米の著名な糖尿病専門誌に掲載された研究で、欧州8カ国の成人34万人余りを11.7カ年追跡調査した中で、2型糖尿病を発症した1万2403人を分析。未加工と加工の赤身肉を50グラム取るごとに2型糖尿病の発症リスクがそれぞれ18%、20%増加したと報告しています」

 糖尿病はお米に代表される炭水化物の過剰摂取により、血液中にブドウ糖があふれるというイメージがある。なぜ赤身肉の過剰摂取が2型糖尿病の発症につながるのか。

「ハーバード大学大学院らの研究チームも、赤身肉の摂取はインスリン感受性を低下させる飽和脂肪酸やインスリン抵抗性を高める硝酸塩が含まれていることを指摘しています」

 とはいえ、これは欧米の研究で日本人には関係ないだろうと思う人もいるかもしれない。しかし、アジア人を中心にした大規模試験でも同様な研究結果が報告されている。

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