東洋医学を正しく知って不調改善

「経路」や「経穴」とは何なのか? WHOでも定められている

徳江謙太氏(提供写真)

 そもそもこの東洋医学は、古代中国の黄河流域から始まったとされ、中でも鍼灸は今から2000年以上の歴史があります。

 当時は、現代では当たり前とされているメスを使った手術などは行えませんでした。ましてや故意に人の体を傷つけたり、体の中を探る術もなかった中で、この鍼灸は極めて有効な手段だったといえます。

 そして時代とともに経穴は、体内のさまざまな問題が表出する部位であり、反応が出やすく、治療効果が上がりやすい部位だという認識が定着。現在では、WHO(世界保健機関)において経穴は全361穴とされています。その他にも経絡とは関わりのない奇穴といったものがあり、それを含めると優に1000穴を超える数が定められています。

 さて皆さんも、ツボについていろいろな知識を知ることから、病気のことや体調管理について考えたり勉強するきっかけにしてはいかがでしょうか。

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徳江謙太

徳江謙太

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員。鍼灸師・柔道整復師・介護支援専門員。

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