Dr.中川 がんサバイバーの知恵

直腸がん克服の女優・立花理佐さんが復帰…化学放射線療法で進行がん消滅の可能性

立花理佐さん(C)日刊ゲンダイ

 手術をする場合、化学放射線療法が終わってから数週間から2カ月ほど体を休ませてから行います。そうすると、縮小したがんの増大を心配される人がいますが、病巣縮小のピークが6~8週間後になるため、その心配はありません。

 化学放射線療法では、白血球などの低下、食欲のダウン、下痢などの副作用があります。また、放射線照射を受けた部位は癒着しやすく、手術では熟練した医師が行うことが重要です。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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