寒かったり暖かったり…疲れが取れない「寒暖差疲労」に要注意

【寒暖差疲労チェックシート】

「スマホは画面が小さく、うつむき姿勢を取りがち。人間の頭は4~6キロと重く、長時間のうつむき姿勢によって姿勢が悪くなり、骨格が歪みます。自律神経は脳と脊髄から始まり、各臓器や器官に分布していく神経で、骨格が歪むと、自律神経の自然な伝達ルートが妨げられてしまいます。結果、自律神経の働きが悪くなり、気温の変化にもうまく対応できなくなってしまうのです」 

 エアコンが効いて温度が一定に保たれた部屋で一日の大半を過ごすのも、寒暖差疲労の起こしやすさにつながる。気温の変化への対応力の低下につながるからだ。

「寒暖差疲労があっても、命に関わることはありません。しかし、疲労や不調が慢性化してしまう。当外来には、そういった患者さんがたくさん来ています」

 ひどい症状の人には漢方薬などを勧めるが、寒暖差疲労対策の基本は生活習慣の改善だ。久手堅院長も実践しているという。

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