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生き延びる可能性が低い胎児も中絶不可…テキサス州の判断に衝撃

不妊の可能性など母体にも影響があるといっても中絶は認められない(C)iStock

 生き延びる可能性が極めて低い胎児を妊娠した女性に対し、テキサス州の最高裁判所が「中絶は認めない」という判断を下し、全米に衝撃が走っています。

 この女性は31歳のケイト・コックスさんです。

 ケイトさんがみごもった赤ちゃんは、非常に稀な染色体異常によるエドワーズ症候群と診断されました。生きて生まれる可能性が極めて低く、生後も重い疾患により1歳までに9割が死亡するとされています。

 妊娠を続けると母体にも影響し、将来の不妊につながる可能性もあるといいます。

 ケイトさんは妊娠20週間の間に、3回にわたり救急救命センターで治療を受け受けました。

 このコラムでは何度もお伝えしていますが、アメリカは2022年の最高裁判断により、人工妊娠中絶の権利は覆され、州ごとの議会の判断に委ねられました。その結果、現在14の保守州で事実上禁止とされていますが、テキサス州もその1つです。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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