フェヌグリークは、中東やアフリカ、インドで栽培され、古くから愛用されてきたハーブのひとつです。煎ったフェヌグリークの実(メティシード)を粉末にしたものは、カレーのスパイスとしても広く使われています。また、スープなどの風味付けとしても重宝され、豆料理やシーフード料理にも利用されます。
フェヌグリークは「出世香辛料」とも呼ばれる珍しいハーブで、種の段階では「フェヌグリーク」や「メッチ」、緑の葉が「メティ」、乾燥させた葉が「カスリメティ」と呼ばれています。
江戸中期に長崎を中心に起こった蘭学ブームに伴い、薬草「胡櫨巴(コロハ)」として持ち込まれたものの、農作物として定着することはなく、現在は種や葉を乾燥させたものが香辛料として輸入されています。生野菜はこれまで国内で流通していませんでしたが、近年はシャキシャキとした食感でほろ苦い味が特徴のメティの国内生産が盛んになってきているとのことです。
時間栄養学と旬の食材