時間栄養学と旬の食材

【フェヌグリーク・メティ】滋養強壮や栄養補給で授乳期女性に人気

フェヌグリーク・メティ(提供写真)

 フェヌグリークは古くから民間薬として利用され、滋養強壮、栄養補給、食欲増進、解熱剤としての効果があるとされています。特に催乳作用があると考えられ、授乳期の女性が摂取する習慣があるそうです。まだまだ研究段階でメカニズムに関しては今後に期待したいですが、ダイエット効果にも有効な可能性があると、その栄養価の高さに最近注目が集まっています。

 フェヌグリークに含まれる栄養素で特化しているのは豊富な食物繊維です。朝食でフェヌグリークの食物繊維8グラムを摂取した肥満の被験者8人は、摂取しなかった被験者よりも満腹感を強く感じ、昼食のドカ食いを防ぐことができたことがわかっています。

 12人の男性に対し1日1.2グラムのフェヌグリーク種子抽出物を2週間摂取してもらった実験では、脂質摂取が減少し、全体のカロリー摂取が12%減少したという報告があります。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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