正月明けに急増する! 脂肪肝が気になる人は「FIB-4 index」の利用を

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 脂肪肝には過剰な飲酒が原因のアルコール性脂肪肝と、それ以外が原因の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)がある。

「NAFLDの患者数は推定1000万人以上といわれ、その80~90%は病態が進行することが比較的少ない『非アルコール性脂肪肝(NAFL)』で、残り10~20%は肝硬変や肝がんに進行することのある『非アルコール性脂肪肝炎(NASH)』といわれています。かつては肝硬変や肝がんに移行する脂肪肝はお酒好きの病気のイメージがありましたが、いまはお酒を飲まない人の脅威にもなっているのです」

 問題は、NAFLからNASHに移行するケースも少なくなく、自分がNAFLなのか、NASHなのかを明確に知るのが難しいことだ。

「しかも、NAFLやNASHは必ずしも肥満や生活習慣に問題がある人だけがなるわけではありません。実際、日本ではこれらの病態の総称であるNAFLDの約2割は肥満でないとの推計があります。また、日本人は肝臓の細胞の中で脂肪の分解に大きな影響を持つPNPLA3と呼ばれる遺伝子の働きが弱い人が欧米人よりも3割多い。そのことが欧米人に比べて日本人に肝硬変や肝がんが多くなる理由のひとつだと考えられています」

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