■肝臓の線維化の進行を評価
ただでさえNAFLとNASHの区別がつきにくく、肥満がNAFLDの目安にならないとしたら、私たちは肝硬変や肝がんリスクをどんな方法で知ればいいのか?
「近年、注目されている指標が『FIB-4 index』です。肝硬変や肝臓がんに結びつく肝臓の線維化の進行具合を評価するものです。肝機能を調べるための血液検査項目であるASTとALT、血小板の数値、年齢の4項目の数値を利用して計算します」
数値は「FIB-4 index=〈年齢×AST〉÷〈血小板数×√ALT〉」の式に当てはめて計算する。求められた数値が①1.3以下なら肝臓の線維化の進行リスクは低く経過観察②1.3~2.67は線維化が進行している可能性があり念のため病院で検査③2.67より大きければ4~8割が肝硬変、もしくは肝硬変に近い状態まで進行している可能性、ということになる。