お酒でトラブルの経験があるなら「減酒外来」を受診したい

近年「減酒外来」が注目されている

「アルコール依存症は、ある日突然発症するわけではなく、徐々に軽度から重度へと悪化していきます。重度になると幻覚を見たり、夫婦ゲンカが絶えず離婚に至ったり、仕事に行けず解雇されたりと、日常生活や社会生活の破綻につながります。健康診断の数値を改善したいけれど断酒はハードルが高い、そんな人は『減酒』から始めるのもおすすめです」

 次のチェックリストに当てはまる人は減酒外来の対象となる。

・健康診断でお酒を減らすよう指摘されている。
・つい飲み過ぎて記憶をなくす。
・二日酔いがひどく仕事に支障を来す。
・お酒で失敗し恥をかいた経験がある。

「減酒外来ではひどい二日酔いで悩んでいる軽度の人から周囲からお酒をやめるよう言われているがやめられない重度まで、幅広い患者さんが受診しています。治療法は薬で減酒する方法と、薬に頼らず自力で飲酒量を減らしたり休肝日を設ける方法の2つがあり、ご自身で選択してもらいます。初診時に血液検査を行い、2週間後の外来で数値に変化があるかを確認します」

2 / 4 ページ

関連記事