女優の南果歩さんは17年の乳がん啓発イベントに参加した際、自らのステージ1の乳がん治療について「ハーセプチンという抗がん剤治療をストップし、抗女性ホルモン剤の投薬もストップしています」と語っていました。
この治療の組み合わせから分かるのは、乳がんの遺伝子タイプのうちルミナルBというタイプです。これは、分子標的薬のハーセプチンも、ホルモン剤も効きやすい上、乳がんステージ1の再発率は10%。9割は再発しないわけですから、治療をストップする選択肢も十分ありえます。
抗がん剤治療や分子標的薬などがんの薬物治療はここまで進歩していますが、自分が薬物治療に効くタイプであることを選ぶことはできませんから、まずは早期発見を心掛けて、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頚がんについては、がん検診を受けることが大切です。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵