高齢者の正しいクスリとの付き合い方

避難所ではなるべくトイレに行きたくないなら…利尿剤の中止も考慮する

能登半島地震で仮設住宅の建設も進むが…(C)共同通信社

 最も重要なのは、こういった判断は個人では絶対に行わず、必ず医療従事者の指示に従わなければならないということです。実際、東日本大震災のときには医療支援チームの医師と相談したうえで、そうしたクスリの調整を行いました。

 大規模災害時であっても、医療は可能な限りみなさんの力になれるような体制を整えています。何か困ったことがあれば、我慢せず遠慮なく申し出ましょう。

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東敬一朗

東敬一朗

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

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