「エクオールは、がんのリスクを上げません。更年期でない人も、エストロゲン減少で生じる更年期症状の予防策として活用できます」
なお、エクオールは大豆を食べることで腸内で産生される代謝産物だが、エクオール産生菌という腸内細菌が必要。これを持っている人と持っていない人がいて、日本人ではエクオールを腸内で産生できる人は50%以下といわれている。
「私たちの研究では、腸内でエクオールを産生できない人は、手指の変形の率が50歳から70歳で産生者に比べて1.77倍、50代に限ると3.23倍でした」
エクオール産生能力がない人は、エクオールのサプリメントがより役立つかもしれない。産生能力の有無を調べるキットがあるので、利用するのも手だ。