老親・家族 在宅での看取り方

40代男性からの電話「コロナ後遺症で倦怠感がひどく病院へ通えません」

写真はイメージ

「よかったですね。それを目標に頑張りましょう」(私)

 それから3カ月ほど経った診療では随分改善され、さらに半年たった頃には後遺症外来と訪問診療を併用されるほどに。

「後遺症の程度とかは言われたんですか?」(私)

「0から9まであって0が一番重いんですけど僕は7でした」(本人)

「7の方の今後の良くなってくるスピードとかって聞きました?」(私)

「歩けているなら、はやいかもねって」(本人)

「最初来た時より状態落ち着いてますものね」(私)

 そして1年経った頃には、倦怠感は多少はあるものの睡眠の質も良くなったご様子。

「調子どうですか?」(私)

「後遺症外来の先生には週1回外を歩いていいって言われて」(本人)

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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