ひどい腰痛も8割治る

仕事柄、常に腰へ負荷が…若い頃から繰り返すぎっくり腰、なんとかならないのか?

画像検査では「異常なし」となることが少なくない

 特定した椎間板の患部である計5カ所に、直接損傷を修復するゲルを注入するセルゲル法の治療を実施。術後の診察では座位や立位、ならびに歩行などに問題はなく、その日に帰宅してもらいました。

「整体にも通うようになってさらに良くなったので、日常生活を過ごせるようになりました。でもどうしても長時間の歩きの後や座っていると痛くなることがあります」

 治療から1カ月後には痛みはなくなり、日常生活は、ほぼ送れるレベルに。3カ月後には仕事復帰のめどが立ち、治療の効果を患者さん自身も実感していただけるほどに回復しました。

 1年たった現在では、前出の持病により腰が痛いこともあるが、へルニアについての症状はないとのこと。

 単なるぎっくり腰であっても、この患者さんのように複雑な病態が影響している場合があり、そんな原因をより詳細に追究することは、これからの腰痛治療ではますます求められることでしょう。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

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