依存症から命を守る

【買い物依存症】山積みになった購入品を見つけた夫に促され…

写真はイメージ(C)iStock

 買い物依存症は、買う行為自体が目的なため欲しいと思っていない物も購入する。さらに衝動のコントロールが難しくなると一度買い物を始めると歯止めが利かず、自分の収入以上の金額を費やしたり、場合によってはキャッシングローンに手を出すケースも少なくない。

「買い物依存症から脱却するには、根底にある精神疾患に対する治療が基本です。居場所を求めて店通いをしていたのであれば、代わりとなる居場所を新たにつくる必要がある。スポーツジムはインストラクターとの交流や馴染みの仲間ができると居場所になるので、おすすめです」

 また近年はキャッシュレス化に伴い、電子決済が主流になりつつある。自分でも気付かないうちに使い込み、借金が膨らんで自己破産や個人再生を行う買い物依存症の人も少なくないという。目で見てお金の減りが確認できるよう現金払いを徹底し、支出を記録する癖をつけたい。

「買い物依存症は現物がたまるので、ギャンブル依存症などと違って家族が早期に気付きやすい。箱に入ったまま使用された形跡がない物がいくつもたまっていたら買い物依存症を疑い、受診を促してください」

2 / 2 ページ

関連記事