がんも脳卒中も発見が遅れ…若作りの人ほど重大病を招く

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

■無理するほどNK細胞が弱る

「自分は元気だ」という健康感と周りからの評判が健康自慢を増幅させていく。仕事と忘年会の疲れがたまっていても、週末は午前中から「健康のため」と運動で汗を流してから、午後は家族サービスに出かける。体力自慢で感覚的に「疲労回復は早い」と思っていても、体に感じない疲れが蓄積されていく。それが目に見えないストレスとなり、血圧や脈を乱し、血管にダメージを与えるのだが、血管の病気だけでなく、がんもヤバい。

「たとえば、肺がんは心臓の裏にできると、エックス線ではかなり大きくならないと、見つかりにくい。肺の奥にできるタイプは、症状が乏しい。大腸がんも同じで、できる場所によっては、便通異常が表れにくいことがあります。大腸がんは“生活習慣病のがん”といわれるようになっていて、欧米食の影響が強い。つまり、健康自慢を気取って、いつまでも元気に肉を食べている人ほど、発症しやすいのですが、若作りの人は病気の意識が薄いので、がんも発見が遅れやすい」

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