お勧めは、消化時間に留意した食べ方。消化が早い順に、半熟・温泉卵→ゆで卵→生卵→目玉焼き→卵焼き。ストレスを感じた時は温泉卵、腹持ちをよくしたい時は卵焼きがベターだ。
また、目的別なら、佐藤氏が勧める食べ方は次の通り。
「疲労回復なら、ビタミンB群が豊富な豚肉と卵を合わせて。カツ煮の卵とじなどがいいでしょう。脳活性ならネギトロユッケのような卵とマグロの組み合わせを。最近は若い人でもロコモ(運動器の障害)の人が多いですが、骨・筋肉代謝には卵と納豆がいい。冷ややっこに卵と納豆をのせた一品なら、料理が苦手な男性でもすぐ作れます」
早速、今夜から始めるか。
■コレステロールの効果とは
「1日に必要なコレステロールのうち、3分の2は肝臓で合成され、3分の1は食物から。食物からコレステロールを取っても、肝臓での合成量が調整されるので、血中のコレステロール量は一定範囲に収まります」(佐藤氏)
最近は、コレステロールの不足が脳内物質セロトニンの不足につながり、うつ病やアルツハイマーの原因になることもわかってきた。骨密度を増やすビタミンDの合成や、ストレスに対抗するストレスホルモンの活性化にもコレステロールは必要不可欠だ。