愉快な“病人”たち

政治評論家・有馬晴美さん(57) 胆のう結石(胆石)

有馬晴海氏(C)日刊ゲンダイ

 胆のうを全摘してからは食事の制限もなく、特に生活に支障はありません。ただ病後は便を押し出す力が弱くなった気がするかな。

 それより、体を心配して食や行動をセーブする自分に“そんな年になったのか”とちょっと寂しく思います。30年前、中曽根元総理がおかゆしか食べなかったことを不思議に思ったものだけど、年齢に応じた食を心がけていくとそうなるのですね。最近は僕もサラダバーで野菜をとるように心掛けています。

 手術から半年後、「フラットな目で調べてくれる」と周囲にすすめられ、人間ドックを受けました。結果は異常なし。「まだ何か病気が潜んでいるのでは……」という不安が払拭できたという点で、意味があったかな。

 でも、“人間ドックのために何年も待つ”というのもどうなんでしょう。日本は「健全病人」が多すぎる。健康のために検査を受け、酒を飲まず、早寝をし、血眼でマラソンをする、死なないように生きる……。これはどうかと思います。高血圧でお世話になっている老医師は、僕に訥々とこう言うんです。

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