芸能界の仕事はいずれ卒業しようと考えていました。20代の時にも空いた時間に歯科技工士の手伝いをしたり、結婚を機に一度、ビデオ店に社員で勤めたこともありました。「あれっ?」って言われても、「はい、山本陽一です。ついでに僕の作品も見てください!」って言ってね。
でも、別に恥ずかしいなんて気持ちは全くない。過去の栄光に執着しているより、堂々と働いている方がいいと僕は思っています。
今の仕事は金属加工で、注文に応じて重機のシリンダーからミリ単位のボルトまで、工場さんに作ってもらっています。
中間業者なので板挟みになることもありますが、そんなストレスにこの心臓も耐えてくれて、何とか過ごしています。
ストレスといえば、この前の「爆報!THEフライデー」のテレビ出演のオファーの時でしょうか。「あの人は今」特集で、僕のこれまでの人生を報じるというものだったんですが、取材を受けるかどうか悩んで、一時不眠になりました。
独白 愉快な“病人”たち