医療用語基礎知識

【がんの年齢調整死亡率】1960年代から減少傾向へ

 がんの研究や検診には、毎年莫大な税金がつぎ込まれているのですから、これくらいの成果は出て当たり前と言えるかもしれません。とはいえ、日本以外の先進諸国でも、同じようにがんの年齢調整死亡率は低下する傾向にありますから、日本の研究者や医師たちが特に頑張った結果、とは言えません。

 それに、いまや医学研究においては、がんは時代遅れ。世界の研究者の関心は認知症や精神疾患、そして老化そのものに移りつつあるのです。そろそろ我々も頭を切り替えるべきかもしれません。
(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)

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やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。