医療用語基礎知識

【血液検査】赤血球が少なければ貧血、多ければ血管が詰まる

 ヘモグロビンには、鉄原子が含まれています。逆にからだの鉄分が不足すると、ヘモグロビンの生産が減ってしまうため、次第に貧血状態になっていきます。これが鉄(欠乏)性貧血です。ヘモグロビン量が基準値よりも低い人の大半が、これに該当します。

 若い女性などは、生理の関係から鉄性貧血になりやすいといわれています。とくに治療は必要ないのですが、重症者には鉄補給のためのサプリメントなどを処方されることもあります。
(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)

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やなぎひさし

やなぎひさし

国立大学理工学部卒。医療機器メーカーの勤務を経てフリーへ。医療コンサルタントとして、主に医療IT企業のマーケティング支援を行っている。中国の医療事情に詳しい。