どうなる! 日本の医療

成田市が医療特区に入ったのはなぜ

 既に新設医大の最有力候補といわれる国際医療福祉大学は、来年4月開学予定の看護学部のため、京成線「公津の杜」駅前約1万2800平方メートルにキャンパスを建設中。この土地も成田市が京成電鉄から20億円で買収、大学に無償貸与した。9階建ての建物は、65億円の建設費のうち30億円を成田市が出す予定になっている。

 実際に医学部と病院を新設すると一般的に400億~500億円かかるとされるが、市は誘致に前のめりだ。果たして思惑通りの結果が出せるのか。

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村吉健

村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。