独白 愉快な“病人”たち

漫才師 内海桂子さん(93) 乳がん

内海桂子さん(C)日刊ゲンダイ

 その次は、87歳で初めて肺炎で入院。国立演芸場の公演で4日目によろけて、さすがにおかしいので近くの医者に行ったら、大きな病院に回されて。レントゲンを見たら片肺が真っ白。即入院と言われても、まだ2日舞台があるからできない。「死んでもいいです!」と言いましたが、お医者さんは容赦せずダメってね。

 先生の折衷案で、舞台に立っている間以外は酸素マスクを装着し、舞台が終わってから即入院となりました。それがね、抗生物質がドンピシャですぐ治っちゃって、4日目に退院許可が出た。「見舞客が来るんで、あと2日置いてください」って逆にお願いしましたよ。

 最近は食事など家のことは亭主まかせ。“内海桂子”で看板を出したら代わりはいませんからね。芸に専念することが私の本職。がんやあらゆる病気も、信頼できる専門家にお任せすれば芸に時間を費やせますし、恐怖感もないですね。

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