愉快な“病人”たち

コラムニスト 神足裕司さん (56) くも膜下出血 ㊤

(C)日刊ゲンダイ

 ところがその後、脳圧が上がってしまった。それによって髄液が頭蓋腔内にたまり、脳室が正常より大きくなってしまう水頭症を予防するために、頭蓋骨を全部外す手術を受けました。

 また、出血による脳のダメージを回復させるために、脳を眠らせる状態が続きました。これは、スキー転倒で岩に頭を強打し、脳挫傷で昏睡状態にいるミハエル・シューマッハと同じ状態にするということです。

 ようやく外していた頭蓋骨を元に戻す頭蓋骨修復手術を受けたのは、発作の1カ月半後。そこから徐々に意識を取り戻していきました。
(次回につづく)

▽こうたり・ゆうじ 1957年8月、広島県生まれ。慶応義塾大学在学中からフリーライターとして活躍。84年に出した「金魂巻(きんこんかん)」で使われた「マル金・マルビ」は同年の第1回流行語大賞を受賞。その後、漫画家・西原理恵子と共著のグルメ本「恨ミシュラン」がベストセラーに。黒縁のメガネと蝶ネクタイがトレードマーク。近著に「一度、死んでみましたが」(集英社)。

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