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【肥満症の減量手術】東邦大学医療センター佐倉病院・消化器外科

東邦大学医療センター佐倉病院の大城講師(提供写真)

 また、高度肥満の患者が多い同院では、精神科との連携も重要になる。高度肥満の場合、約半数はうつ病、そううつ病、不安神経症、解離性障害などの精神疾患を合併しているという。

「精神疾患があると手術を敬遠する施設もありますが、それでは肥満症難民を出してしまいます。当院は術前から術後管理まで、チーム医療で高度肥満治療の診療にあたっているのが特徴です」

 専門家の試算では、減量手術後は医療費や食費などの削減で月平均4万3000円程度の出費が減り、年約50万円のコスト減になるという。

 その年齢が若いほど「ローリスク・ハイリターンの投資」になるのだ。

 東邦大学医療センター3病院の1施設
◆スタッフ数=医師11人(うち減量外科担当2人)
◆受診窓口(内科)の肥満症初診患者数=月間約30人
◆減量手術の実施数(2015年)=15例

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