睡眠の質と冷えに原因あり 「朝型肩こり」が体の不調招く

朝起きた時から肩が凝っている人は要注意(C)日刊ゲンダイ

「主要な原因は、睡眠の質の悪さです。健康な人なら、睡眠中は副交感神経が優位に働いて体がリラックスし、目覚めた時はすっきりしている。ところが、睡眠の質が悪いと睡眠中も副交感神経が優位に働かず、交感神経の働きで筋肉が緊張状態にあるので、朝、ひどい肩凝りを感じるのです」

 この朝型肩凝りが気温低下とともに起こりやすくなるのは、原因である睡眠の質の悪さに、「冷え」も加わるからだ。

「肩を布団から出して寝ている人が多く、冷えの影響をもろに受けます」

 つまり、朝型肩凝りは睡眠の質の悪さと冷えのサイン。肩凝りにばかり目がいくが、根元にある2つを改善しなければ、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態が続き、冒頭のような不調を引き起こしかねない。

 これらは器質的疾患(検査で見つかる明らかな異常)がないので、一般的な医療機関では治療の方法もなく、お手上げ状態になることも少なくない。自律神経失調症と冷えの治療をライフワークにする南雲院長のもとには、「なんとか改善策はないか」と来院する患者が多いという。

2 / 4 ページ

関連記事