「かつては急性膵炎から慢性膵炎には移行しないと考えられていました。しかし、今では再発を繰り返す急性膵炎の一部が慢性膵炎に移行すると指摘されています」
★症状は?
急性膵炎では、上腹部痛や背部痛。急に起こり、痛みは次第に増し、エビのように体を丸めないと耐えられないほどの激痛になる。放っておいても治らない。
慢性膵炎でも、同じように上腹部痛や背部痛が起こるケースが多い。しかし、痛みは「激痛」の場合もあるが、「重苦しい感じ・鈍痛」が多い。痛みが出たり、軽くなったりを10年程度繰り返し、やがて痛みが起こらなくなる。
「しかし、治ったのではない。膵臓の細胞が壊れすぎて、痛みを感じなくなってしまったのです」
この頃になると、体重が落ちたり、膵臓が働かないのでインスリンが分泌されず糖尿病を発症したりする。