真似したい伝承療法

静岡県の黒はんぺん

静岡県の黒はんぺん(C)日刊ゲンダイ

 日本一深い湾として知られる静岡県の駿河湾。最深部は約2500メートルに達し、魚の餌となるプランクトンにも恵まれ、実に約1000種類もの魚類が生息している。

 多くの海の幸が堪能できるが、ちょっと変わっているのは黒はんぺんだ。はんぺんといえば、スケトウダラなど魚のすり身と、山芋を原料とした練り食品のこと。

 しかし、駿河湾と向かい合う静岡中部では、スケトウダラの代わりにイワシやサバを使った黒はんぺんが主流だ。

 静岡を旅行中、イワシの黒はんぺんを食べたという会社員の松尾真二さんはこう話す。

「魚のうま味がほどよく感じられ、心地いい歯応えでした。地元の人から栄養価も優れていると聞いて、お土産にも買って帰りました」

 黒はんぺんの材料として使われるイワシやサバなどの青魚は、DHAやEPAの宝庫だ。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。