日本一深い湾として知られる静岡県の駿河湾。最深部は約2500メートルに達し、魚の餌となるプランクトンにも恵まれ、実に約1000種類もの魚類が生息している。
多くの海の幸が堪能できるが、ちょっと変わっているのは黒はんぺんだ。はんぺんといえば、スケトウダラなど魚のすり身と、山芋を原料とした練り食品のこと。
しかし、駿河湾と向かい合う静岡中部では、スケトウダラの代わりにイワシやサバを使った黒はんぺんが主流だ。
静岡を旅行中、イワシの黒はんぺんを食べたという会社員の松尾真二さんはこう話す。
「魚のうま味がほどよく感じられ、心地いい歯応えでした。地元の人から栄養価も優れていると聞いて、お土産にも買って帰りました」
黒はんぺんの材料として使われるイワシやサバなどの青魚は、DHAやEPAの宝庫だ。
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