薬に頼らないこころの健康法Q&A

荒れる息子にどう接するか?

井原裕 独協医科大学越谷病院こころの診療科教授(C)日刊ゲンダイ
「ファウルライン」を示して「敗者復活」の道しるべをともに考える

【Q】
 18歳男子の母親です。息子が小学生のときに離婚し、看護師として病院に勤めながら、息子を育ててきました。息子は高校の野球部をケガで退部してから、非行に走るようになりました。高校で禁じられているバイクに乗り、喫煙が見つかって停学に。さらに、他校生徒との集団乱闘事件の首謀者とみなされ、退学処分になりました。その後、通信制高校に編入したものの、喫煙・飲酒事件に続き、車の窃盗・無免許運転事件を起こして逮捕され、退学になって、少年鑑別所に入りました。いまは母親の監督を条件に出所して家にいます。私は現在、2交代勤務で、息子と関わる時間は多くありません。すっかり気難しくなってしまった息子と、どう付き合うのか困難を感じています。

【A】
 とても心配ですね。まず、お母さまとしては、看護師の仕事はお続けになることです。働く母の後ろ姿というものは、思春期の息子の目に入っているはずです。生きていくとはどういうことかを、身をもって示すべきです。

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井原裕

東北大学医学部卒。自治医科大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学大学院博士号取得。順天堂大学医学部准教授を経て、08年より現職。専門は精神療法学、精神病理学、司法精神医学など。「生活習慣病としてのうつ病」「思春期の精神科面接ライブ こころの診療室から」「うつの8割に薬は無意味」など著書多数。