欧州で大ヒット中 “かざすだけ”新型血糖測定器の実力

「痛い、時間がかかる、面倒くさい」からオサラバ(C)日刊ゲンダイ

 しかも、この装置ではスキャン時点の血糖値が上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのかも表示してくれるという。これなら、大きな血糖値の乱れを予測して、薬を調節するなどの手を打つことができる。

 お風呂や水泳をするときでもセンサーを取り外す必要はない。センサーは5ミリくらいのフィラメントが1本突き出ていて、それを上腕部に刺すだけ。痛みはほぼ感じないというから驚きだ。

 しかも、欧州では読み取り器とセンサーセットで2万円前後で発売されているという。

 皮膚が弱い人などはセンサー装着箇所がかぶれるなどの“副作用”はあるものの、利便性が大きく上回る。

 実際、2年前に英国から個人輸入して使用しているという眼科医が言う。

「血糖値が跳ね上がるパターンがわかるので、投薬がより適正化され、インスリンなどの薬の量が減った、という患者さんもいます。日本での早期導入を望む糖尿病患者さんは少なくありません」

 厚生労働省の「患者調査」によると、日本の糖尿病患者数は316万6000人。日本での発売は未定だ。

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