どうなる! 日本の医療

患者本位になれば 日本には「コンビニクリニック」が必要だ

駅ビルにクリニックがあると便利(C)日刊ゲンダイ

 米国では、簡単な病気は専門の看護師に初期診療を任せるという制度がある。日本でもそのための看護大学院教育がなされているが、看護師の診療を解禁する兆しはない。

「患者さんなくして医師や看護師は存在しません。患者さんのことを考えれば、コンビニクリニックはもっと必要とされるはずです」

 いずれ、すべての駅ビルにコンビニクリニックが置かれ、深夜まで患者があふれかえる時代がくるのかもしれない。

3 / 3 ページ

村吉健

村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。