新聞記者として長く勤めた後、小説家に転じた井上靖は自らの乱作時代を振り返ってこう語っています。
「その時期を才能だけで切り抜けて、一生書いていくというのは難しい。才能が早く出て、社会に出ないままに作家になってしまう人はいるけれど、本当に苦しいだろうな。自分は少なくとも半生を社会で暮らし、書きたいものをもって出発している。それは幸運だったと思っている」(黒田佳子「父・井上靖の一期一会」から)
まず社会に出て独り立ちさせましょう。そうすれば小説のネタが見つかります。若いうちこそ、ネタを仕込む時期なのです。
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