仕事仲間以外で友達ができる場合もあります。でも、学生のときのように始終会うわけではなく、わざわざ「次はいつ会おうか」というようなアポイントをとらなければなりません。まるで仕事での面談予約のようなよそよそしさです。
それに、都会で知り合う人には、それなりの警戒心も必要です。学生時代のクラスメートと違って、他から噂が耳に入ってきません。「その人のことを他の人がどう思っているか」を知り得ない状況で、新たに人と知り合うことになります。ここには、故郷の幼馴染みにはない危険がはらまれることも確かです。
結局のところ、都会では誰もが人を完全には信用していない状況で、それにもかかわらず人と関係して生きていくことになります。ここに、都会特有のストレスがあります。緊張感や警戒心をかたときも解くことができないのです。
私としては、A君、B君、C君とはこれからも時折会うことをお勧めします。都会というジャングルで生き延びていくには、仲間が必要です。彼らとは高校時代のような一体感はなくても、少なくとも互いに腹を探らなければならないような警戒心は持たなくて済むでしょう。
同じボールを追いかけた思い出を胸に秘め、今は少しよそよそしいでしょうけれど、彼らとは細く長い連携を維持してください。
薬に頼らないこころの健康法Q&A