心臓病は65歳以上の高齢者に多い病気です。しかし、20~30代のいわゆる「ゆとり世代」といわれる若い世代でも、心筋梗塞や致死性の不整脈で命を落とすケースは少なくありません。突然死まではいかなくても、心臓病を発症することはまれではなく、決して「若いから大丈夫」とはいえないのです。
高齢の患者さんと、ゆとり世代に代表される若い患者さんでは、いくつか違いを感じます。まず、若い世代の患者さんは「自己管理」ができない人が多い印象です。モノがあふれている中で育っているためか、自分に対しての厳しさが感じられません。
いまの70代以上の人は、夜10時を過ぎたら主食は食べないという方が多くいます。しかし、20~30代の人は24時間営業のフードサービスが当たり前だという環境で育ってきているので、深夜でもがっちり食事をするのが当然と考えている人がほとんどです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」