「24時間いつでも食事を提供してくれるお店があるのは、いまの時代だから」という考え方をしている高齢の世代と比べると、食環境がまったく異なっているといえます。
また、情報通信の発展によって、若い世代は睡眠と覚醒の調和がバラバラになっています。夜中にテレビや映画を見たり、音楽を聴いたりするのが日常になっているからです。一方、70代以上の世代は「夜はしっかり眠るもの」という感覚があります。睡眠環境も大きく違っているのです。
そうした世代間の“違い”は、心臓にも大きく影響します。手術を受けて退院した後の回復具合については、そこまで大きく変わりません。しかし、深夜に好きなだけ食べたり、いつまでも寝ないであれこれ行動していると、手術によっていったん改善した機能が、再び問題を起こすリスクが高くなります。厳しく自己管理ができる世代とできない世代では、再発のリスクが大きく変わってくるのです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」